草むしりおばあちゃんの異常なオーラ伝説

「無農薬栽培は草との戦い」と言われたりします。 経験則からしましても確かにその通りで、特に夏場なんてものすごい勢いで生えまくります。 よって大事な野菜が草で埋もれてしまわないようひたすら抜く、抜く、抜く。農薬を撒かない我々は、毎年結構な数の…

白ナスはお暑いのがお好き?種の出身地を考える

日の入りは17時30分、すっかり秋めいて過ごしやすい気候となりました。 少し季節外れではありますが、種の出身地と近年の猛暑との関係についてお話ししておこうと思います。 近年の夏が異常に暑いのは、みなさんご存じのところかと思います。 僕が家庭菜園を…

熊澤酒造初めての稲刈り、ロマンチックが止まらない

先日、熊沢酒造の「酒米プロジェクト」の記念すべき初めての稲刈りが行われました。 今年は台風の被害もなく、初年度でありながらとても良好な出来。田んぼを貸してくれている地主さんからも「上等だ」とお会いするたびに褒められます。 昨年の秋にプロジェ…

かぶは栽培方法でその味が変わる印象

僕が自分で栽培を始めるまであまり積極的に食べなかった野菜のひとつとして、かぶがあります。 スーパーで買い物をする時も、なんだか大根とかの方が大きくてお得な感じがするし、加えて味の方もかぶは少し土臭い?というか、大根のクセのなく爽やかな味にひ…

アメリカ帰りの友人に野菜を届ける、変化する楽しみ

アメリカに住んでいるはずの友人から久しぶりに連絡が来ました。 その内容は 「日本に一時帰国をしていてコロナ対策である14日間の自宅での隔離生活を送っている。外に出られず楽しみがないので美味しいものが食べたいのだが、野菜を購入することはできるか…

グルメなイノシシの躍動

春にジャガイモ、夏にトウモロコシ、秋にはサツマイモとモンブラン(栗)を食べて、冬はデザートにみかんで締める。 これを見るとどこかのオフィスレディの食事のようですが、実はこれ、季節ごとのイノシシの好物です。 現在、僕が野菜作りをしている神奈川…

ルッコラと水菜、秋のサラダ野菜絶好調

農業を始めたばかりのころ、知り合いのイタリアンレストランのシェフに 「セルバチコ作ってよ。買うから」 と言われまして、僕はセルバチコなんて聞いたこともなかったのですが、咄嗟に 「ああ、セルバチコっすね。いいですね、やってみましょう。」 などと…

酒造好適米、いわゆる酒米のこと

日本酒の原材料は米と米麹と水です。 発酵の複雑性とは裏腹に、原材料は至ってシンプルですよね。そのためその一つ一つの役割はとっても大きいです。 酒造りに使われるお米は僕たちが普段食べているお米とは種類が違うのをご存知でしょうか? 酒造りには「酒…

味覚は3ヶ月で変化する、美味しいのその先へ

僕は職業柄、ほぼ毎日自分で作った野菜を食べています。たいようまるかじり農園の野菜は全て無農薬無化学肥料ですから、身体にスッと滲み入るようなナチュラルな野菜です。 随分昔の話になりますが、タイトルの体験を書いてみようと思います。 僕が新規で農…

雨を降らせる息子、温暖化する地球

「雨を降らせてあげようか?」一緒に風呂に入っていた5歳の息子が、得意げな顔でそう言いました。僕がやってみてと言うと徐に水鉄砲を手に取り、天井に向かって連発しました。 水は勢いよく天井に当たり、その水滴がボタボタと僕らの上に降り注ぎます。僕は…

空に向かって伸びるオクラ、そしてその生長速度の早さよ

先日、僕が運営をしているたいようまるかじり農園を訪れた青年が言いました。 「オクラってこうゆう風になるんすね。ぶら下がって成ると思っていました。」 なるほど確かに、オクラが成っているところを見たことがなければそのように思うかもしれませんよね…

月の無い今宵、並行複発酵と呟いて

僕は仕事で2つの日本酒に関するプロジェクトに関わっていて、そのため日本酒についての勉強をしていたりします。その中でとても響きの良い言葉を発見しましたので紹介します。 その名も「並行複発酵(へいこうふくはっこう)」です。 発酵自体が様々な微生物…

四角というより星形?僕の大好きな四角豆

鮮やかな黄緑色にひだひだの付いた特徴的な鞘、みなさん四角豆という野菜をご存知でしょうか。 ぶら下がるように実った四角豆 日本では沖縄県での栽培が盛んのようですが、最近は他県でもちょこちょこ栽培されています。外国ではタイやベトナムでも栽培され…

簡単なプロフィールとブログ開設の経緯

オクラの花の上で昼寝をするカエル 初めまして、渡邉幹(わたなべもとき)と申します。 僕は神奈川県の大磯町で「たいようまるかじり」という露地野菜を栽培する小さな農園を営んでいます。その他に米、大豆、みかんなどをみんなで栽培して酒、手前味噌、み…