雨を降らせる息子、温暖化する地球

「雨を降らせてあげようか?」
一緒に風呂に入っていた5歳の息子が、得意げな顔でそう言いました。
僕がやってみてと言うと徐に水鉄砲を手に取り、天井に向かって連発しました。


水は勢いよく天井に当たり、その水滴がボタボタと僕らの上に降り注ぎます。
僕は少し大袈裟にワーッとリアクションすると、息子は満足げな顔。調子に乗ってどんどん撃って、僕たちはびしょびしょになりました。お風呂ですけどね。


そして僕はこの時、息子の降らせる豪雨に打たれながら、ああこれは地球温暖化と同じだなと思いました。


水鉄砲の連続放射により天井の水分量が過剰となり、大粒の雨が降る。
昨今の豪雨の問題は地球温暖化が原因の一つではないか、と言われています。気温が上がり海水の蒸発量が増えて雨雲が発生する。多分の水分を含んだ雲はどこかに、記録的にドカッと雨を降らせる。

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以前にNHKか何かで地球温暖化の特集番組を見ました。そこでは地球の平均気温が今より1.5℃以上上がると大変なことになる、としきりに言っていました。
今より1.5℃上がると臨界点のようなものを越え、ドミノ倒しのように自然災害が止まらなくなるというのです。昨今の豪雨や自然発火の山火事も今以上に増え、南極の氷が何倍ものスピードで溶けたり、海水温が上がりバクテリアの大量発生により海の生態系もガラリと変わり、漁業などにも大変な影響が出るようです。


たった1.5℃と思うかもしれませんが、冷凍庫を想像すれば身近に感じられますよね。
冷凍庫の温度が上がり、臨界点の0℃を上回れば、全ての冷凍食品は一斉に溶け出します。僕の大事にとってあったアイスクリームも終わりです。
そんな臨界点が地球環境にもあって、そのアソビがあと1.5℃のところまできているというわけです。


僕はこの話を聞いて、正直もうダメじゃん、と思いました。しかし諦めるのは1番簡単なことです。こういった時に難しい選択を取れるか否かがファンキーの分かれ道です。まだ何ができるかわかりませんが、もう少しだけ脳内コンピューターで捏ねくり回してみようと思います。


さて、そんなことは梅雨知らず、今夜も息子は水鉄砲を風呂場の天井にぶっ放す。そんな無邪気な姿を見ていると、子供たちのために少しでもいい未来を残さないとと思うんです。

 

ちょっといい話になりすぎましたね。では。