ルッコラと水菜、秋のサラダ野菜絶好調

農業を始めたばかりのころ、知り合いのイタリアンレストランのシェフに


「セルバチコ作ってよ。買うから」


と言われまして、僕はセルバチコなんて聞いたこともなかったのですが、咄嗟に

 

「ああ、セルバチコっすね。いいですね、やってみましょう。」


などと知ったかぶりをしたことを思い出します。
早速家に帰ってググりますと、それはルッコラの品種の名前でした。

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防虫ネットを開ければワサワサのルッコラ。上手にできた。

僕がルッコラを初めて食べたのは自分で栽培するようになってからのように思います。もしかしたら学生時代にもお店などで食べていたかも知れませんが、学生時代は基本的に無心で食事をしていましたので覚えがありません。


毎年栽培しているルッコラですが、今年は台風などもなく、よくできました。
僕が栽培しているのはセルバチコではなく「ロケット」という品種で日本ではこちらが一般的です。


ルッコラは生で食すとピリリと辛く、ほんのりとゴマのような風味がします。いつものサラダに混ぜればなんだか本格的な感じになって美味しくて、ムシャムシャ食べれます。

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シャキシャキと張りのある水菜。元気いっぱい。

そして水菜もすこぶる調子がいい。シャキシャキとみずみずしく、いつものサラダに張りを与えてくれます。


ちなみに昔、水菜の語源を調べたことがあるのですが、水と土さえあれば簡単に育つくらい栽培が容易、という意味だったと記憶しています。
実際はアブラナ科で虫に食べられやすく、ちょっとデリケートなイメージですが。
昔の人は野菜作りがうまかったのでしょう。

神奈川県は比較的温暖なのでサラダで食べられる葉物野菜は春と秋に豊富に獲れます。
夏に食べるレタスなどは他県の涼しい高原育ちのものです。
秋のサラダ野菜が増え始めると秋の深まりを感じる。神奈川県での季節とのコミュニケーションでしょうか。


そんなわけでたいようまるかじり農園では秋のサラダ野菜が絶好調。
やっぱり生で食べる野菜は、それこそ無農薬が安心ですよね。


季節の変わり目です、健康に気をつけて。